公務員試験「面接・論文」対策ラボ@アップドラフトです!
関東・東海圏の大学を中心に、公務員試験の論文対策・面接対策を担当しています。
公務員試験対策の講師歴は10年以上です。
Twitterでも時事、論文、面接の最新情報を発信中で、フォロワー数は現在約9500人です!
はじめに
これまでアップドラフトでは各種時事対策本の的中率を検証してきました。
そこでの検証結果に基づき、最もオススメしているのが『速攻の時事』です。
全体的な的中率が高いだけでなく、バランスの良さも際立っています。
すなわち、国家総合職・国家一般職・国税・財務・労基といった国家公務員、東京都庁や特別区といった地方公務員、どちらか一方に偏ることなく、どちらでも高い的中率を示しています。
こういった事情により大変オススメできる『速攻の時事』なのですが、この本には関連書籍として、
『公務員試験 速攻の時事 実戦トレーニング編』
というものがあります。
売り出し文句としては、「『速攻の時事』と一緒に使えば効果倍増!」「暗記お助け、問題演習で出題ポイントが見えるっ!」と記されています。
この実戦トレーニング編に関して、受験生から
「これも一緒にやったほうがいいですか?」
とよく相談を頂きます。
結論だけを言ってしまえば「無理をして一緒にやる必要はない」というのが私の判断です。
このような判断を下した理由を3つほど挙げます。
(1)扱われているテーマが『速攻の時事』と同じ
実戦トレーニング編冒頭の「本書の使い方と特徴」にも記載があるとおり、この本は『速攻の時事』と同じ章立てになっています。
つまり、テーマ自体は同じものを取り扱っているということです。
だとすれば、本体である『速攻の時事』をきちんとやり込めば、そのテーマについての知識は十分に定着することでしょう。
わざわざ同じテーマを取り扱っている本を追加でやり込む必要があるかは疑問です。
この点に関しては、実戦トレーニング編をやるよりかは、『東京都・特別区のパーフェクト時事』を追加するほうが合理的だと思われます。
具体的には、『パーフェクト時事』で取り上げられているテーマのうち、『速攻の時事』と重複する部分はやらずに、重複していない部分だけに絞り込んで対策を別途行うというものです。
両方ともに的中率の高い本ですので、このように二重で対策をしておけば、出題されるであろうテーマはほぼ完璧に網羅できるでしょう。
ただし、私はこの方向性を積極的には推奨しません。
後述するように、皆さんには時事対策以外にもやらなければならない科目が数多くあるからです。
しかし少なくとも、実戦トレーニング編に手を出すよりは、『パーフェクト時事』に手を出すほうがまだマシであるということは言えるでしょう。
(2)固有の特徴である「過去問研究」「問題演習」は不要ではないか
『速攻の時事』にはない実戦トレーニング編固有の特徴として、「過去問研究」と「問題演習」というものが挙げられます。
「実戦力をつけるには、やっぱりまずは『過去問研究』!」
「『問題演習』で実戦力アップ!」
と記載がありますが、これに対して私は「本試験過去問のうち、時事の部分を各人がやり込めばいいのではないか」と考えます。
すなわち「出題パターンを把握すること」と「実戦力の涵養」が重要であるのならば、素直に過去問を解いておくのがベターではないでしょうか。
また、本書の特徴と使い方には次のようにも記載があります。
「実戦的であることを目指す以上、知らない内容を含む問題への対処もトレーニングしてもらわなければならない。本書で難易度の高い問題に取り組むことで、なんとか対処できるよう、難問打開のカンを養ってもらいたい」
私はこの主張には賛同できません。
なぜなら、そのような難問はどの道多くの受験生が解けないため、差をつけられることがないからです。
その難問を解くためにリソースを割くよりは、まだ対策が不十分である科目について、基本の習得にリソースを割くほうが全体としての合格可能性は高まると考えます。
(3)並行利用による的中率の上昇は確認できなかった
併せて、各年度の本試験問題を参照し、並行利用によって的中率が上昇するのかを検証しました。
結果だけをお伝えすると、少なくともこの3カ年については、並行利用による的中率の上昇を確認することはできませんでした。
これは当然の結果だと言えます。
というのは、取り扱っているテーマがどちらの本でも同じである以上、仮に的中率への影響があったとしても、それはごく小さなものにとどまると考えられるからです。
おわりに
以上3つの理由により、私は実戦トレーニング編は必要ではないと判断をしました。
この本に手を出すよりは、人文科学や自然科学、あるいは社会科学の科目のうち、対策が不十分であるものに時間を投下すべきだと思います。
もちろん、これら一般知識科目についての備えが万全なのであれば話は変わるかもしれません。
しかし、仮にそうだったとしても、専門対策、論文対策、面接対策と、他にもやらなければならないことが山積しているのが受験生の現実だと思います。
だとすれば、やはり時事対策については『速攻の時事』、あるいは類書一冊だけに限定し、それをやり込むという戦術を採用すべきだと思います。
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