今まさに公務員への転職を希望している方の中には「職務経験論文の書き方がわからない…」と戸惑っている方も多いのではないでしょうか?
今回は、そんな公務員への転職希望者の方に向けて、ライバルと差をつける「職務経験論文」の書き方のポイントを例文を交えながら解説していきます。
結論からお伝えすると、基本的には次の点に留意しながら書き進めていくことが重要です。
まずは下書きをする
マイナスの要素は入れない
ここからは、それぞれのポイントを深掘りしながら解説していきます。
公務員として役立つ経験をピックアップ
まずは、公務員に転職した場合、どのような点で自分が貢献できるのかを経験を基に書いていきます。
とはいえ、いきなり「書け」と言われてもなかなか思いつかないもの。
まずは、自分が今まで経験してきた仕事などを箇条書きでズラっと書いていきましょう。
この時のポイントは次の通りです。
② その業務の重要度
③ その業務中に発生したトラブルと打開策
④ その業務の成果
業務の成果では、自分で思っている成果ではなく第三者の視点での評価を入れるのがおすすめです。
また、成果として売上が〇%アップしたなど、結果として明らかになっている情報があれば、そちらも入れてみると良いでしょう。
この「①」~「④」を例文に当てはめると次のようになります。
私は○○社で○○プロジェクトのリーダーを勤めました。プロジェクトは社内初ともいえる試みで、成功すれば新たな事業の開拓にも繋がる内容でした。手探りの状態でスタートし、当初は想定以上のクレームが発生してしまいましたが、○○を実践したことで、クレーム件数は激減。売上も徐々に伸びるようになりました。半年後、目標売上120%達成という大成功をおさめることができました。当プロジェクトで得たプロセスは細かくマニュアル化し、今も事業に活かしております。
このように「①」~「④」を繋げて書くと、そのまま職務経験論文となります。
上記はあくまでも例文ですが、プロジェクトに関わった人数や具体的な成果をより明確に書くと説得力が増すのでおすすめです。
「マネジメント経験」はかなり重宝される
30代後半や40代で公務員への転職を目指している場合、マネジメント経験があるとかなり有利です。
マネジメント経験って管理職経験とか?そんなのないよ・・・
このように思っている方、ご安心ください。
マネジメント経験は、役職として与えられていなくても十分アピールすることができます。
複数人の業務管理
管理職のような役職ではなくても、数人のチームを管理していた経験や、チームリーダーを務めていたという方は多いのではないでしょうか?
具体的には、次のような内容がアピールできます。
このような経験があるなら「情報共有」についてより深掘りして書いていくのがおすすめです。書く流れは次の通りです。
② 情報共有した手段
③ 結果、どうなったのか?(業務が円滑に進むようになったなど)
これらのポイントを踏まえつつ職務経験論文を書くと次のようになります。
新しく自社でYouTubeチャンネルを運用することとなり、制作会社やフリーランスの方に依頼し、責任者としてチャンネル内の動画の構成、編集業務を行う50名を取りまとめた。動画の構成や編集、ナレーションなどそれぞれ業務の担当が異なるため、こまめに情報共有をすることは非常に重要だった。プロジェクト開始当初は情報共有がストップしてしまうことがあったが、情報共有がストップした個所、フローの見直しを徹底することで円滑な情報共有に繋げることができた。また、各業務の進行にも目を配り、その都度必要なフォローや指導を行った。チャンネルの開設は予定通り進み、現時点でチャンネル登録者数は○○名と順調にファンが増え続けている。
このように、ご紹介した項目に当てはめるだけで職務経験論文を書くことができます。
ぜひこちらを参考に書き進めてみてください。
外注先企業やフリーランス、アルバイト、パートの管理
上記の例文にも当てはまる内容ですが、外注先企業やフリーランスがいた場合、もしくはアルバイトやパート労働者に業務を依頼し、それを管理していた場合も、その経験を職務経験論文でアピールできます。
これまでの経験を棚卸して、このような経験があるという方はぜひ取り入れてみてください。
交渉経験があればアピールチャンス
これまでの経験で金銭の交渉経験がある方は、かなりアピールチャンスになります。
特に公務員は、業務で入札や見積をチェックすることが多く、金銭交渉の機会が多くあります。転職で公務員を目指す方で、金銭の交渉経験があるなら、ぜひこの点はアピールしていきましょう!
とはいえ、金銭交渉の情報をより詳しく書くのはNG!
詳細情報を書くと守秘義務が守れない人材だと思われて、マイナスイメージにも繋がってしまいます。
守秘義務に触れそうな部分は避けつつ、あなたが関与して金銭交渉がどのように有利になったのかを書くよう、心がけてみてください。
まず下書きをしよう
職務経験論文を書く時は、基本的に下書きするようにしましょう。
なぜなら、下書きをせずに書き始めると文字数が多くなってしまったり、逆に少なくなってしまうことがあるからです。
そうなる前にあらかじめ制限されている文字数の8割くらいはあらかじめ書いておくようにしましょう。仮に2,000字で書くよう指定があった場合は、1,600字ほど書いておくと安心です。
いざ書いた時に適切な文字数で仕上がるよう、必ず下書きをするようにしてくださいね。
マイナスな要素は入れない
続いてご紹介する大事なポイントは「マイナスな要素は入れない」ということです。
日本人は特に自己アピールを苦手に感じる方が多いので、なかなかポジティブなことが書けないという方もいるかと思います。
ですが、だからといってマイナスな要素を書くのはNG!
なぜなら、その点が採点者の目に留まると心象が悪くなる可能性があるからです。
マイナスな要素からプラスに変えることができたなどのエピソードがあるなら書いても問題ありませんが、マイナス要素止まりになるならはじめから書かないようにしましょう。
職務経験論文を書く時、中には「○○はうまくいかなかったけど、○○は成功した」と書く方がいます。
「経験した情報はすべて書いておきたい」と思っているのかもしれませんが、前半の情報はほとんどいらないも同然です。このような文体で書く時は、後半のみ書いた方がシンプルでわかりやすくなるでしょう。
採点者は、成功した体験からあなたがどう気付きを得て、スキルを磨いたのか、その実績を知りたいと思って読んでいます。職務経験論文を書く際は、この点もしっかり押さえておくようにしましょう。
また、こういったマイナスな要素は意外と自分では気付けないこともあります。
気付かぬうちにマイナスな要素を書いてしまわないためにも、事前に下書きをするのがおすすめ!
改めて読み返すと「あれ?これってマイナスな情報だな…」と客観的に見られることが多いです。下書きをしたら必ず見返して、不要だと思う部分は削り、新しく加筆するようにしましょう。
この繰り返しを実践すれば、よりあなたの良さが伝わる職務経験論文が完成するはずです。
論文対策は面接対策にもなる
今まさに公務員に転職したいと思っている方は、職務経験論文で次のポイントを意識するようにしましょう。
・マイナスな要素は入れない
・企業で役立つ経験をピックアップ
公務員の経験者採用の試験では、必ず論文と面接があります。
面接で聞かれる質問の多くは、提出する履歴書や職務経験論文の内容を踏まえたものです。
そのため、提出書類の内容は、あなたの強みやアピールポイントがきちんと伝わる内容にすることが大事!
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