明確な目的がないのであれば、読む必要はない
年明けから、大学での面接講座が始まり、生徒たちから「新聞って読んだほうがいいですか??」と聞かれることが増えてきました。
私が学生のときには新聞を読んでいる学生も多かったのですが、今は日常生活で新聞を読んでいる学生というのはレアケースなようです。
公務員試験において、受験生は新聞をしっかりと読んでおくべきなのか??
これに対する私の考えとしては、「明確な目的がないのであれば、読む必要はない」ということです。
もしかすると、「目的などなくても、全体に目を通すだけで読む意味はある」という意見もあるかもしれませんが、そもそもニュース全体に目を通すのであれば、スマホでニュースサイトを見れば十分です。
また、なんとなく読んでいる程度では各種ニュースは記憶に残らず、新聞を読んでいる意義も感じられないでしょう。
皆さんの教養科目や専門科目の勉強と同じで、新聞についても、なんとなく一読するレベルでは記憶に定着することはありません。
覚えるためには、何度も反復を繰り返すことが必要になります。
新聞を読むにも「時間」というコストを払うことになります。新聞をしっかり読もうとすると、最初のうちは1時間程度は時間を奪われるはずです。
忙しい受験生であれば、1時間でかなりのインプットをできますし、小論文も1本書くことができます。
このような点からも、なんとなく必要そうだからという理由での新聞購読はオススメしていません。
一方、どういうときに新聞を読むべきなのかといいますと、「新聞を読むことに対する目的が明確になっているとき」です。
例えば、「社説を読み比べて様々な見方や考え方を学ぶ」、「地域面を読み、志望先の地域のことに詳しくなる」などのような場合です。
このように新聞を読む目的が明確であれば、情報の吸収も早く、記憶にも定着しやすくなります。
このような目的や動機であれば、私も新聞の購読を強く勧めたいと思います。
大学4年制になると、周囲でも日経新聞などをよみ始めたりする学生たちが増えてきますが、皆さんは周りに流されず、必要な場合にだけ新聞を読むようにしてください。