はじめに
今回は国税専門官の公開模試について、平均点、難易度、目安となる得点を述べてみたいと思います。
公務員試験の中でも、国税の採用試験は受験者数・採用人数ともに多い、大規模なものです。
第一志望とする人は多くはない印象ですが、併願先として受験していく人は大勢います。
ですから、公開模試についても力試しとして受ける人が多いんですね。
ただし、その結果を解釈するときには注意が必要です。
他のコラムでも申し上げてきたとおり、公開模試は公開模試です。
本試験ではありません。
どんな特徴があるのかをきちんと踏まえたうえでなければ、次のアクションへ役立たせることは難しいでしょう。
ぜひ、このコラムを参考にしながら、模試の結果を以降に活かしてください。
【ポイント】
模試の平均点は33~34
各予備校ごとに平均点は異なっていますが、ここでは参考までに最大手であるTACの公開模試を取り上げたいと思います。
TACが運営する校舎のひとつ「TAC中大駅前校」のブログ掲載情報によれば、各年度ごとの平均点は下記のとおりです。
直近3カ年についての平均点(合計)は、「33~34点」ということが確認されました。
本試験の平均点は38~39:模試のほうが難しい…
次に、国税専門官の本試験における平均点は何点なのか、確認してみましょう。
データは「人事院 国家公務員試験 採用情報NAVI」の公開情報と、アップドラフトが情報公開請求で入手したものを利用します。
本試験平均点は下記のとおりです。
「38~39点」が本試験の平均点となっているようですね。
先ほど紹介したように、公開模試の平均点は「33~34点」でした。
つまり、公開模試のほうが平均点が5~6点低いということですね。
ここから、明らかに模試のほうが難しいということが言えそうです(少なくともTACは)。
33~34点を取れていればひと安心!
国税専門官は、1次試験の倍率が2倍を切っています(直近3カ年)。
ということは、平均点を取れていれば、1次試験はきちんと通過できるということです。
ですから、模試で平均点を取れていればひと安心してイイと思います。
「33~34点」がひとつの目安になりそうですね。
本試験で目指している点数を今回取れなかったとしても、気にする必要はありません。
模試の平均点を取れているのなら、十分に合格圏内です。
先に述べたとおり、模試は本試験よりも難しく作られています。
点数換算で「5~6点」ほどですね。
ということは、仮に本試験での目標点に届かなかったとしても、それは皆さんの実力が不足していたからではありません。
シンプルに「問題が難しかった」というのが原因なのです。
おわりに
繰り返しになりますが、33~34点というレンジに迫っていれば、合格は射程圏内です。
都庁や特別区が終了した後に会計学を勉強していけば、合格をさらに確実なものにできるでしょう。
ぜひ、国税の合格を確実なものとするため、以降も頑張ってください。
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